フリーエンジニアの会計知識「節税」について

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節税対策への意識を持つ

フリーエンジニアになって利益を多く出すことは大切なことですが、それと同時に考えておきたいのが節税対策です。きちんとした会計知識がないまま仕事をしていると、利益が出てもその分税金として手元からお金が出て行ってしまうかもしれません。とにかくたくさん仕事をこなして少しでも多くの報酬を得ようと努力するつもりならば、同じくらい節税に対する意識も持つようにすることがとても大切です。節税は、いざ確定申告をしようという時では間に合わないことなので、フリーランスとして仕事を始めたその日から意識する必要があります。

節税する方法について

フリーランスの場合、自分で経理を行って自分で確定申告をしなければなりません。確定申告にも青色と白色がありますが、青色申告をすると税制上の優遇が受けられます。青色申告は、事業を始める際に税務署に開業届を提出していれば申告をすることが可能です。確定申告では、1年間の収入から経費や控除額を差し引いて、所得税の課税対象となる所得を確定しますが、経費はできる限り差し引けるように日頃から意識しておきましょう。事業に関係する出費があれば必ず領収書を保存し、自宅で仕事をしているなら光熱費の一部なども経費として計上します。
青色申告になると帳簿付けをしなければなりません。この作業が面倒で白色申告を選択する人もいましたが、現在では白色申告も帳簿付けの義務があるので、節税をするなら青色申告の方が断然有利です。帳簿付けの知識がない人でも、会計ソフトやクラウド会計サービスなどをうまく活用すれば個人でも簡単に経理の処理を行うことができます。青色申告では65万円の控除を受けることができる上に、赤字が出れば翌年に繰り越すことができるため、前年に100万円赤字で翌年100万円の黒字になっても、繰り越された赤字で相殺されるため、税金がかからないということになります。ただし、繰り越せる赤字は3年間なので、貯蓄のように延々と赤字を貯め込むことはできません。

経費はもれなく入れるのが基本

事業に使えるものであれば経費になるからといっていろいろな物やサービスにお金を使ってばかりいると、節税を通り越して単なる無駄遣いになってしまい、結局は手元のお金がなくなってしまいかねません。そのため、個人事業として普段の生活で共有しているものや、本当に必要があって使った経費をもれなく入れることを意識し、わざわざ経費を作り出さないようバランスを保つことも大切です。その他にも、専従者給与や貸倒引当金など、青色申告でないと経費とは認められない項目も忘れずに差し引いて、少しでも節税につなげるようにしましょう。