フリーエンジニアの会計知識「収入の注意点」について

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収入の注意点について

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事業収入についての注意点

普段から家計の管理が大雑把という人が同じような気持ちで事業収入を管理してしまうと、思わぬ落とし穴にはまってしまう場合があるので十分に注意しなければなりません。フリーエンジニアは、特別な準備も必要なく気軽に始めることができる仕事だけに、会計知識について何も知らないまま仕事をしていると、想像以上に様々な経費が後から降りかかってくるかもしれません。

収入の全てが自分の儲けではない

フリーランスの仕事をして報酬が振り込まれると、会社員で言うところの手取りの給料をもらったかのような気分になるかもしれませんが、給与と事業収入は同じではありません。フリーエンジニアは、仕事を頑張れば会社員時代よりも多くの収入を得られる可能性もありますが、収入が多くなるということはそれだけ税金や社会保険料などの額も上がるということを意味します。会社員の場合、会社の方で税金や社会保険料を先に控除した額が支給されるので、手取りで受け取るお金は全て自分の生活に使えるお金ですが、フリーランスの場合は確定申告をして算出された所得に課税されるので、税金は後払いになります。
これらのことを事前に理解せず、入ってくる報酬が全て自分のお金になると思ってしまい、万が一全て使いきってしまうことなどがあると、後に請求が来て困ってしまうという事態にもなりかねません。

ボーナスも退職金もない

会社員なら年に2回はあるボーナスは、フリーランスになると一切なくなります。ボーナスがあると、毎月の家計の赤字もボーナスで補填することができますが、フリーランスは毎月の収入内で家計をやりくりするだけでなく、その後請求される税金や毎月の経費の分について考えながらお金をやりくりしなければならず、手に入ったお金が全て自由に使えるというわけではありません。さらに、給付金や傷病手当などもなく、事情が何であっても仕事が止まれば収入も全て止まってしまい、何の保障もありません。さらに、退職金もないので老後の資金を自分で積み立てていかなければなりません。
このように考えていくと、フリーランスは確かに稼げる仕事ではありますが、長期的な観点でしっかり計画を立てて仕事をしていかなければならない職種であることがよくわかります。会社員よりもフリーランスの方が自由だからと安易な気持ちですぐに転身してしまうと、思ってもみなかった現実に次々と直面してしまい、フリーランスになったことを後悔してしまうかもしれないので、仕事をして目先の収入を増やすことばかりに気を取られるのではなく、将来のことについてもしっかり考えて、必要な知識をつける努力をしていきましょう。